四季を通して提供されるおしぼり。暑い夏であればひんやりとしたおしぼりは大変心地のよいものです。
しかし「ひんやり」とはいったい、どのくらいの温度なのでしょうか。
自分が提供する側になっておもてなしする場合、快適なおしぼりとは何度なのか、知っておくべきでしょう。
日本感性工学会が、おしぼりの温度を
- 5度
- 15度
- 30度
- 45度
- 60度
- 75度
の6パターンでアンケート調査した結果をもとに、最適なおしぼり温度を見ていきましょう。
夏は「5度のおしぼり」が圧倒的に人気
日本感性工学会が複数の方にアンケートをとった結果によると、気温30度下において、映えある1位は「5度のおしぼり」に決定。
じつに約半数の方がひんやりした5度のおしぼりに高得点をつけています。
5度といえば冷蔵庫の中と同じ温度です。
夏に扉を開けると、そのひんやりした冷風から離れたくなくなりますね。
猛暑の中、そんな冷たい5度のおしぼりが出てきたら、その心地よさにおもてなしの愛を感じます。
とくに近年の夏の暑さはひどく「災害レベル」と言われるほど。
そんな中、5度のおしぼりに人気が集まるのは当然の結果ですね。
夏のおしぼりは水分量にも気を配りましょう
同じ5度のおしぼりでも、さらに冷感効果を上げる要因があります。
それは水分量です。
まずおしぼりは乾いたものより、水分を多く含んでいるものの方がより冷たさを感じます。
ただ、あまりにも多くの水分を含ませ、使用感に問題が生じてはいけません。
そこで同じ5度のおしぼりを使って、数名の方に使用感を評価してもらった結果、
「タオルの2倍の水分量を含んだおしぼり」に「使用感がよい」と感じる人が多い結果となりました。
たとえば50gのタオルならば、100gの水を含んでいるおしぼりです。
水分量にも気を配れば、その冷たさがさらに引き立ちます。