紙おしぼりとは
紙おしぼりは、平安時代のおもてなしから始まりました。その昔、公家が家に招いた客人に濡れた布を提供したのがおしぼりの起源だといわれています。「古事記」や「源氏物語」にも記述が見られます。
紙おしぼりの主な原材料は、パルプ、レーヨン、コットンなどの天然素材です。どの素材も環境にやさしく、燃やしても害はありません。燃えるゴミとして捨てられます。
紙おしぼりの消毒には、人体に安全な薬剤を使います。プールの消毒液のような匂いがしますが、揮発性が高いため、手を拭いた後に匂いが残ることもなく安全です。紙おしぼりは高い安全・衛生基準を満たした工場で生産されています。
紙おしぼりQ&A
- 1.「紙おしぼり」が日本に登場したのはいつ頃ですか
- アメリカから日本へ布おしぼりが入ってきたのが、1960年代半ば頃です。紙おしぼりが登場したのは、それから10年以上を経た1973年でした。洗濯の手間やコストのかかる布おしぼりに対して、パルプを素材とした紙おしぼりは使い捨てによる簡易さでヒットしました。個別包装で衛生的であるという特徴も、きれい好きな日本人にマッチしたようです。
- 2.「紙おしぼり」に含まれる水分は人に安全ですか
- 紙おしぼりに含まれる水分は薬剤です。薬剤は水と防腐剤からできています。防腐剤はカビや細菌の繁殖を抑えるのに使われています。もちろん防腐剤は人体に安全なものを使用しています。また、アルコールは使用していません。
- 3.「紙おしぼり」はどんな素材でできていますか
- 紙おしぼりの素材は、自然素材または化学繊維です。天然素材ではパルプやコットンといった不織布、化学繊維ではレーヨンなどの不織布が紙おしぼりの原材料に使われています。パルプは、ソフトな拭き心地で価格が安いという特徴があります。厚手で保水性に優れるコットンは、最も普及している素材で拭き心地の良さに定評があります。強度が高く破れにくいレーヨンは、布に近い肌触りです。どの素材も燃えるゴミとして処分できます。