前回までのコラムでは春、夏、冬のおしぼりの最適な温度を紹介してきました。
今回のテーマは秋。気温が把握しにくい季節です。夏のような強い日差しの日もあれば、少し肌寒い日もあります。
そんな季節の中でおしぼりの人気事情はどうなっているのでしょうか?
今回も日本感性工学会が調査したアンケート結果をもとに、
人気のおしぼり温度を見ていきましょう。
おしぼりの温度は
- 5度
- 15度
- 30度
- 45度
- 60度
- 75度
の6パターンで設定し、調査をおこなっています。
秋に人気のおしぼりは「45度」
夏冬はもちろん、春にも特に人気のなかった「45度」が1位を獲得です。
「45度」というと、もしかしたらピンとこないかもしれません。
ひとつの指標ですが、お風呂の温度で43度ですと、ほとんどの人が「熱め~熱い」と感じるようです。
その熱めのお風呂よりも少し熱いくらいが「45度」です。
あんなにきびしかった夏の暑さが、なぜか恋しくなる秋。
その中で冷たすぎず熱すぎず、「ほんわり温かい」というのが秋のおもてなしのキーワードです。
どの季節にも不人気な「30度」
秋に限った話ではないのですが、「30度」のおしぼりというのはどの季節でも不人気です。
次に挙げる例をみてください。
- 水は20度を下回ると冷たいと感じる。
- 水をおいしいと感じる温度は15〜20度
それよりやや高い30度とは、微妙に「ぬるい」と思いませんか。
そのぬるさが不快につながります。
秋にはぜひ、30度ではなく45度のおしぼりを用意しましょう。